2019年08月17日

ランボー超人Bの物語 その4 目指せ怪盗@

…ということで、俺は怪盗になることに決めたんだけど
並みの泥棒と、怪盗の違いを知っておかないと、まずいんじゃないかと、気付いた

早速ウィキ〇ディアをググると、結局、盗みは盗みだが、かっこつけが大切だと書いてある
それから、ただ盗るだけじゃなく、それが悪い奴を懲らしめることになることが、大切なようだ

まず、世間の注意を惹くような“なにやらのナニナニ”みたいな名のある美術品とか貴金属を
『何月何日何時何分に頂きに上がる』みたいな予告をして、警備レベルを上げてから盗むこと

そして、肝心なのが、盗んだところになにか目印を置いてきて俺がやったぞと、アピールするとか
シルクハットにマントみたいな派手な格好を、一度警備の連中に姿を見せることが大事なようだ

シルクハットにマントが実用的でないのは、俺でも分かるので、ユ〇クロで買ったのを使うとして
後は、自分のマーク入りのカードとか、白手袋とか、バラの花とか、黒いとかげの何かの用意…

現場にそれが残されていて、かっこいいと思えるような小道具が、ぜひとも要るようだ
そこまで読んで、今の超人能力そのまま見せちゃあ、いかんだろと気が付いた

姿を見せておいて、かっこ良く立ち去るのにも、気球とかハンググライダーとかパラセールも要りそうだ
まあ、超人の飛翔力があるから、ジャンプ傘を持って飛び去ることもできるけど…

もっと大変そうなのは、マーク入りカードなんかは、作った店からすぐに身元が割れそうだし
ほかのものも、いつも同じような物を用意するとなると、そこから調べられそうな気がする

もっともっと大変なのは、美術品とか宝石とかは盗んだあと、売りさばくのが無理っぽい
盗んだものと分かっていても買い取ってくれそうな、口の堅い悪党なんて知り合いは無いもんな

となると、現金か、せいぜい金塊とかにするしかないんじゃないかな
どっちにしても、警察の内部資料に怪盗〇〇って、呼ばれるくらいがオチだろ

なんとか怪盗らしくしたいんだったら、世間の評判が悪い奴だと言ってるような奴とか会社から
盗むしかないんだろうなぁ

そこまで、考え続けてたら頭が熱くなったんで、もう寝ることにした
夢の中で、いいアイデアが見つかるといいんだが…
posted by Beeまたの名は熟年のK at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年08月06日

ランボー超人Bの物語 その3正義の味方C

結局のとこ、はっきり“悪”がしてる事件なんて、ほとんどないことがわかっただけだった
もちろん、無差別殺人なんて起きたら、はっきり“悪”と言えるけど、日本じゃそうそう起きてない

政治家の馬鹿な発言や、東京の中央市場の移転に関したことや、ちょっと前にあった
総理大臣のご威光を利用した、国の管理していた土地の格安払い下げ問題、宗教団体が起こした事件

隣りの国が好きだとか嫌いだとか、少子化問題に、高齢者の比率が高い未来、引きこもりの中年問題に
子どもの虐待、年金制度の将来、地球温暖化と天候異変、外来危険生物の増加…etc

ざっと俺が考えただけでも、問題山積みなのに、スーパーマンじゃ片付かんことばっかじゃん
学校の成績が下半分の俺でも、分かるよそれくらい

頭にきて、いっちょスーパーマンになって、めちゃ暴れたろか、って思ったりもしたけど
そうすりゃあ、電車で暴れて逃げ出したことの繰り返しで、今度こそ警察沙汰になるだろうしなぁ…

こうなってくると、なんで俺が正義の味方にならなきゃいかんのか、それもわからない
言えるのは、会社をクビになって、仕事が無い→稼ぎが無い→食えない、ガス電気水道家賃払えない

そしてその先は、近々ホームレス→自暴自棄→超人力で大暴れ→国民の敵になり→親悲しむ
女の子にも嫌われ、どこに行っても居場所がない→いっそ死のうと思っても超人だから死ねない

何て、悲惨な近未来が浮かんで、俺は鬱になってしまいそうだった
が、そのとき閃いた!突然解答が脳のどこかから浮上したのだ

そうだ、怪盗になろう!
怪盗なら、超人力が即、役に立つし、格好さえ気を付ければ女の子にもモテそうだし

収入面は、大丈夫(まあ、盗んじゃっても気にならない連中は、それこそ一杯いるし)
後は、超人力をそのまま出さずに、なるべく怪盗らしい盗み方を考えられれば、いけるぞっ!

ということで、当面の問題が解決できた俺は、とりあえずゆっくり寝ることにした
(まあ、隣近所の声やら音楽やら、なにやらかにやらの音が耳について仕方ないが、そのうち……)
posted by Beeまたの名は熟年のK at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年07月30日

ランボー超人Bの物語 その3正義の味方B

それからブック〇フの古着コーナーに行ってみたが、スーパーマンっぽい服なんてない
ハロウィーンみたいなコスチュームなら100均にあるんだけど、なんかめちゃペラっぽくてバツ

全〜然、正義の味方らしくない
結局、ショッピングセンターのユニ〇ロで、ジョガーパンツとドライストレッチウェットパーカーのブラックを7538円也で購入

季節的は冬間近だが、超人になっているお蔭で、これだけでもちっとも寒くない
これにスポーツリムレスサングラス1620円也をかけると、なんとか俺流の正義の味方らしくなった

1万円弱が消えたが、これで正義の味方を安心してやれる気がしてきた
後は、ネーミングを考えとかないといかんな

名乗った方が良い時が、きっとあると思う
で、腹も空き空きなので、フードコートでバーガーとラーメンを食べながら考えることにする

一応、ツイッターを確認して(もちろんまだなんの応答もなかった)から
パクつき始めたが、ほんと注意してないと、すごい速さで口の中に消えてしまう

その気になったら、一瞬で食べ終ってしまいそうで、あせった
別に、フードファイター目指してる訳じゃないから、そんなことで目立ちたくない

なんとか普通の運動男子に見える程度に時間をかけて、食べ終わり
一応ひまなので、店内をぶらつくことにした

すると、なんだかすごく目と耳の感度が良くなっていて
人の怪しい動きが目立ち、そいつの心臓のどきどき音とかが、耳に入って来て仕方がない

つまり、万引きだこれは
万引きしてる奴とか、これからするぞ、ってのがよく分かってしまう

正義の味方なんだから、掴まえるとか、そいつに注意してやろうか、とか思ったが
そんな小粒のワルをどうしたって、仕方ないんじゃないか、と思い返した

それに、ここだけで結構いるってことは
小物に関わり合ってると、きりがないってことだよな

なんだかめんどくさくなって、食品売り場で安い食パンだとか、インスタントラーメンとか
ソーセージだとか、あとお米の10s袋とか買い込んで、アパートに戻ることにした

すれ違う人がびっくりするくらいの大荷物を持って、部屋に帰ると
まずは、テレビの夕方ニュースを観て、やっつけるべき“悪”を探し始めた
posted by Beeまたの名は熟年のK at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年07月22日

ランボー超人Bの物語 その3正義の味方A

人間、追い詰められると本性が出る、というが
俺自身、自分の本性なんて真剣に考えたことがない

まあ、履歴書や職場の自己分析表に、長所や短所として書いたことあるくらいだけど
いざこうして、飯が食えるかどうか、住む場所がなくなるかどうかの狭間に追い込まれると

そうそう明るい展開は考えられなく、まだよくわからん超人力でどうやって生きてくんだか
くよくよしてるヘタレな俺がいるんだなぁ

どうもめちゃなパワーがあるのはわかってるが、それで金を稼ぐのはちょっと難しそう
肉体労働だったら、人の何十倍もやれそうだけど、俺は好きくないんだ

どうせなら、もっとカッコよく超人したいし、女の子にもモテたいし
親や親戚にも、肩身が狭い想いはさせたくないしな

そこで俺はなにをしたかというと、レンタルDVDを借りに行った
〇〇マン的なのを全部借りてきて、超人ライフスタイルの参考にしようってわけだ

でも結局、参考になったのは、日常生活は隠すべし、ということだった(ア〇アン〇ンは別)
そりゃそうだよな、分かったらサイン攻め、はともかく、お仕事の依頼されたら困るし

いろいろぶっ壊しちゃった後の始末なんて、着けられんもんな、力じゃビルなんて建てられん
だからって、いろいろぶっ壊さないように戦う超人なんて、やってられんだろ

それに、悪の組織なんて知らないし、後は暴力団とか外国のテロ組織とか、外国の軍隊くらいだろ
超人と戦う相手なんて…(地震や台風も戦える相手じゃないもんなぁ)

ということで、とりあえずスマホでツイッター登録して『正義の味方引き受けます、料金応談』
とツイートしてみることにした

そうなると、らしい“仕事着”探しにブッ〇オフでも行こうかな、予算はなるべく抑えて!
なる早で、暮らしを軌道に乗せんと、俺の将来、スーパー暗いもんなぁ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年07月19日

ランボー超人Bの物語 その3正義の味方@

あれから1ト月
電車の屋根を突き破り、ついでに架線切断まで仕出かした俺

朝の通勤ラッシュ時間に、何十本もの通勤電車の運行停止を引き起こしたあの事件は
1週間に渡ってテレビとネットを賑わせていたが

表向き、なんらかの爆発的事象だったということで徐々に収束していった
実のところ国の治安機構の方々は、恐るべき破壊能力を有する実行犯を追っていたんだけど

なんてことは、一般人で能天気の俺は全く知らなかったが
さすがに、この1ト月というものは、できるだけ大人しくしていた

会社には体調が良くないことを理由に、休みを取っていたが
それも5日目には『もう来なくていいから』という電話で終了

ちょっとだけの給料の払い込みで、俺は全くの自由人になってしまった
一応最後の給料が振り込まれた通帳の残高を眺めたが、今月の家賃とかあれとかこれとかで、ヤバイ

まあ超人なんだから、食うには困らないだろうと、俺は深刻にはならず
なにかヒントはないかと、テレビの報道番組を観ることにした

しっかし、今までつまらないからって、ほとんど見てなかったテレビ番組は
本当にどうしようもないものだと、あきれてしまった

とにかく経済とか年金、隣国との付き合い方なんてのは、超人だってどうしようもない
まあ、議事堂をぶち壊したり、総理大臣を脅して、何か喋らすことくらいはできそうだけど

それで問題が片付くとは、落ちこぼれ者の俺でも、そこまで楽観的にはなれない
ハリウッド映画のヒーローみたいに、ぶち壊してそこでエンドマークなら問題ないが

それだけじゃあ終われないのは、もう良っくわかってる
なんだかんだ言ったって、世の中、はっきりした「悪」は見えないんだ

そんなことを考えてるうちに、お腹が空いて来た
まずいぞまずいぞぉ、超人だって腹がへるんだって事実に直面だっ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年06月20日

ランボー超人Bの物語 その2痴漢退治B

(彼女も含む)皆の視線に晒されて、居場所が無くなった俺は
乗客の手元にスマホが何台も出現するに及んで、もう逃げるしかないと覚悟した

それと同時に、車内の皆の動きが急にゆっくりしたものになった
それこそ、超スローモーションで動いてるんだよ

これは、俺が超スピードで動いてるからだ、とわかったね
漫画の超人やヒーローは、これができるんだ

ということは、確か俺が素早く動けば、連中には姿が消えた、としか思えないはず
で、俺は勢いよく飛び上がってみた、さっきの思いつきを試すことにしたんだ

ジャンプした瞬間、いろいろなことがさぁーっと頭に浮かんだ
そうだ、俺は超人になったようだが、なんだかんだで、まだ空を飛んだことが無い

まあ、イメージはあるんだが、大丈夫だろうか、とか思った次の瞬間
バコーッみたいな音がして、俺は電車の天井をぶち抜いて、屋根もぶち抜いて

その上にあった電線もぶち切って、朝の大空に飛びこんだんだ
空中で止まるのも案外簡単で、全力で走り出しても、止まりたかったら止まれる、みたいなもんで

どうだろ、200mくらいの高さで空中浮遊できてる
下では乗ってた電車が、5〜600m先に急停車している

架線が切れてるから、停電で電車が止まったかも知れない
となると、こりゃオオゴトになりそうだ

責任なんて取れっこない俺は、下の連中から見つからないうちに、一気にもっと高い処目指して
急上昇することを選択したのは、まあしょうがないよね
posted by Beeまたの名は熟年のK at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年06月18日

ランボー超人Bの物語 その2痴漢退治A

大きくなってきた騒ぎに乗じて、痴漢野郎はますます行動をエスカレートさせている
そして彼女は、なんとか逃れようと身をよじる、という密やかな攻防

そして、その様子が見え聴こえしているだけに、オス的に血が上っちまった俺
車内の人々は、ただただ自分に加わえられていく圧力に耐え切れなくなり

女性客が悲鳴を上げ始め、続いて我慢の限界に達した男性客の、うめき声があちこちで上がる
俺はと言えば、そんな状況を把握する気もなく、ただただ邪魔な人垣に対する怒りが高まってくる

だが、超人の力とは言え、これだけびっしり人が詰まっているとなると
単純に力任せにかき分けようとしたって、そんなに簡単にことは進まない

ふっと思ったのが、超人的にはここで飛び上がって、電車の屋根を突き破って
あの二人のいる辺りに再突入、って考えも浮かんだんだけど、それはないな

走ってる電車の屋根を突き破ったら、どんなことになるか大体の予想はつくよ、俺だって…
じゃあ、どうする、彼女の抵抗する力が、少し落ちてきている…ような気がするが

もう、もたもた考えてる場合じゃないだろ!と、馬鹿力を開放する
ぐわっと人混みを押しまくると、乗客がばたばたっと押し倒されていって

彼女と痴漢野郎のところまで、と言いたいところだが、彼女も痴漢野郎も巻き込んで
俺が押した先の人混みは、押し倒された人、その人に乗っかられた人、さらに下敷きになった人人

もうめちゃめちゃな状態が生じて、俺は茫然とそのありさまを眺めているだけで
そんな俺を恐れている目や非難の目に、包囲されているんだ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年06月06日

ランボー超人Bの物語 その2痴漢退治@

さすがの超人効果だ
満員になっている通勤通学の人の圧力なんて全然苦にならない

ただ、嗅覚や聴覚も超人的になったお蔭で
体臭や化粧の匂い、スマホのイヤホンから漏れてくる趣味じゃない音楽などが気になって仕方ない

そんな通勤電車に揺られながら、会社辞めて、スーパーヒーローで生きる道があるか
ぼんやり考えていた俺の耳に、ただならぬ音声が飛び込んで来た

『…やめて、くださ、い…』若い女の押し殺したような声
こりゃあ痴漢だぞ、この満員電車の車内で今、痴漢されている女の子がいるんだ

そう思った俺は、混雑している車内を睨み廻して、声の主を探した
俺好みの、清純で可愛いのに出るところは出ている、アイドルみたいな娘の姿を求めて

次の声が聴こえないので、混み合っている車内を、ぐっと眼に力を込めて眺めると
ほぼ満員になっている乗客の体が、徐々に透け始めて、何人もの人影の重なりの向こうに

なんとOLらしき女性の臀部に、手を当てて微妙に動かしている中年サラリーマンの姿が見え
おっ、こいつか、と思ってさらによく見ようとすると、その部分がクローズアップするじゃないか

よし、助けてやろう、と思ったけど、人混みなんで動けない
えーい、邪魔だと、取り敢えず痴漢され、してる二人に向かって目の前の男子高校生を横に動かす

すると、高校生はおおげさに「うぉっ」と声をあげて、横に立っている若い背広男を巻き込んで
俺の左側の席に座っている連中に倒れ込んでいった

その段階で、その倒れ込まれた辺りを中心に、皆が口々に大声で
自分に向けられた理不尽な圧迫に対して、苦情を叫び始めた

ところが俺は、とってもスムーズに人混みを分けて進めることに気を良くしていたので
そんな騒ぎが気にならず、次の人混みを力加減をしながら、どんどんかき分けて

“され・してる”カップルに近付いていった
どんどん大きくなっていく、なぎ倒された人々の阿鼻叫喚に気付かずに、だ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年04月18日

ランボー超人Bの物語 その2朝が来た

ぱちっと目が覚めた
いろんな朝の音が耳に飛び込んで来たが、大事じゃないと思った音は次々ボリュームダウン

なんだかものすごく腹が減っている
冷蔵庫を開けて牛乳の1gパックを取り出してそのままがぶ飲み

食べ残してたバタールをぱくぱくぱくっと食べ切ってしまって
牛乳も飲み尽くし、まだなにかないかと冷蔵庫を開けマーガリンがあったんで、それも食べてしまう

急にエネルギー満タンになった気がして、気持が落ち着く
テレビのリモコンを、壊さないようにそっと操作してニュース番組を観ることにした

S市で子供が軽トラにはねられて重体というニュースに続いて
M市のアパートで火事があって82才と79才の夫婦と連絡が取れていないというニュース

折角俺がスーパーマンになったってのに、これじゃぁしょうがない
だって、起きてしまったことを知ったってどうしようもない

こりゃあ、事件が起きる前に、そこにいることなんてできないんだから
事件や事故は、よっぽど運がなけりゃ防げないんだ、と俺は納得した

だが、これで引き下がったんじゃ超人になった甲斐がないってもんだ
じゃあ、確実にある“悪”を叩き潰せばいいんだ

確実にある“悪”って言えば、暴力団とか汚職政治家とか、外国の独裁者かな
てなことを、ぼんやり考えていたが、気が付くと時計は8時を過ぎている

いかん遅刻だ、と、どっきりしたけど、そうかもう超人なんだ
空を飛んで行けば間に合うし、いやいやもうあんな会社辞めたっていいんだ、とほっとする

だけど、いいのかそれで、という俺もいる
どうやって超人で食っていけばいいんだ

なにができるか、まだよく分かってないんだから
とにかく性能テストして、それから金を稼げそうな仕事を始めたらいいんじゃないか

そうだよな、映画のもテレビのもマンガのヒーローも
なんとなく活躍してるけど、そりゃうまく相手が出て来てるからで

まず相手探しから始めなきゃいかん俺とはちがうもんなぁ
都合のいいナントカ戦隊本部だって、現実にはある訳ないし

ということで、まずは普通に会社に行くことにした
普通に満員電車に乗ってだ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年04月09日

ランボー超人Bの物語 その2

アパートに帰るったって、そこは折角超人になったんだから
ぴゅーっと空を飛んで帰るよね、フツー

だけど、さすがにこの格好じゃ変だろ、って俺は思ったんだ
だって会社帰りに飲んだ後だもん、リーマンまんまじゃん

これで空飛んでたって、変な奴にしか見えんだろ
やっぱ、これから先、超人として活躍して有名になる予定の俺だからさ

だもんで、走って帰ることにした
さっきのトイレぶっ飛ばし事件みたいな、スピードの出し過ぎにはくれぐれも気を付けんといかん

まずはスローに慣らし運転で走ってみた
出る出る、ゆっくりめの積りでも、走ろうとするとスピードが出ちゃうんだ

まるで、ぐるぐる回転する脚の上に乗って走ってるようだ
それで住宅地を抜けて、国道に出た

ここなら大丈夫、と思ってスピードアップすると
あっと言う間に先行して走っている車に追いついて、追い越しちまう

乗ってる奴のびっくり顔が、8K並みにくっきり見える
ドライブレコーダの画像、後でNETに上がっちゃうかもな

ま、しょうがない
超人になるってこたぁ、そういうもんなんだよなって、自分で自分に言う

アパートのドアを壊さないようにそこに気を付けて、部屋に入る
電気点けなくても、部屋の中ははっきり見えてる

ベッドに寝転がる時も、その前に部屋着に着替える時も、力の加減を調節するのが大変だった
超人になったら、とにかく慌てないこと、焦らないことが肝心だなって、これが1日目の教訓だな
posted by Beeまたの名は熟年のK at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説