2019年12月08日

ランボー超人Bの物語 その5 俺はランボー超人だーっD

迫力のある眼つきの若い男が、ガラス扉を開けて首を突き出して、がなり声でわめいた(その顔と声に、中学のヤンキー同級生を思い出す。警戒してるのがみえみえで、体半分事務所なのが頂けない)
「なんだぁ、てめえ、どこの鉄砲玉だぁ」いちいち語尾を持ち上げながら喋るのが面白いっちゃぁ面白い(なんて余裕かませていられるのは、自分が超人だって思ってるからだけど)
「ごめんですが、俺、悪者退治にやって来たもんなんで」一応、挨拶はちゃんとしておかんとね(よしよし、声は平静に出てるぞ)
「はあぁ、なに言ってんだぁ、おめえよぉ」俺の言い方がとぼけてるようい聞こえたんだろ、熱さが増して、とうとうガラス扉から出て来た

「親分さんって言うんですか、社長さんって言った方がいいんでしょうか、とにかくここの偉い人に会いたいん…」と、まだ喋ってるうちにジャージの胸ぐらが掴まれた(…結局Gパン赤Tシャツは軽過ぎに見えたんで、ブルー〇・リーを意識した紺のジャージ姿だったんだ)
後で思い返したら、なんてことなかったんだけど、その時はびっくりって言うか、やたら驚いたんで、反射的にその手を払いのけると、そいつは思いっ切り横に吹っ飛んで、4、5mくらい離れたとこの壁にぶつかって、跳ね返って床に落ちて動かなくなっちまった
その瞬間、俺の肩と腕と手にすごい力が駆け抜けて、同時に体と脚と腰にも鉄筋みたいにぴんとする力が入ったのが分かった

部屋の中の人たちもびっくりして固まってたけど、俺なんか、もっとびっくりだった
あいつ大丈夫かなぁ、と床に転がってる奴を見てると、またガラス扉が開いて、ワイシャツ姿の社員さんらしい、俺より年上感満載の人が出て来て「お前ぇ〜!」って言うなり、木刀で振りかかってきた
その瞬間に、その社員らしい人の動きがスローになって、俺はちょっと迷ったけど、バシッていう感じで、その木刀を右手で掴んだんだ。たら、木刀が発泡スチロールで出来てるみたいに、砕けちまった
またまた驚きの提供。俺も社員さんも、びっくりして突っ立ったまま

そのとき、やっと俺に自信が湧いた。間違いなく超人だ、スーパーマンだ。まだ、体が弾丸やナイフを跳ね返せるのか試してないけど、とにかくこれで大丈夫。そうなると、俺はますます図に乗るタイプで
とりあえず、まだ突っ立ってるワイシャツ社員さんの胸あたりを、どんと突く。よくあるワイヤーアクションみたいに、まっすぐそのまま後ろにすっ飛んで、ガラス扉に強く当り跳ね返って落ちた
ガラス扉が割れなくて良かったぁ、と俺は平和に反応したが、中の連中はそうはいかない。女子(?)社員は事務用机の下にもぐり込む者、部屋の奥目指して逃げる者、4〜5人いた男どもは、奥の壁を背にした大きな机の席に座っている一番年食って見える人以外、手に手に何か持って、こっちに殺到して来る

その人の群れに、慌ててガラス扉を押して、中に入ろうとした俺の手が強く当ってバッシャーン、と破裂したみたいに扉が砕けて、散弾銃で撃ったみたいにガラス片が、連中目がけてぶち撒かれちまった
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2019年11月03日

ランボー超人Bの物語 その5 俺はランボー超人だーっC

できたら裏口から入ろうと思ってたんだが、裏口らしいのが見つからない
しょうがないんで、表通りに出た

平日の昼休み時間、ということで表通りには、近隣のサラリーマンやらオフィスレディが
かなり歩いている

もしかすると、Tテレの社員なんかも歩いているのかも知れない
だったら、いいタイミングなのかも知れん、と俺は思った

もう、さっきの怒鳴り声は聞こえないが、ビルの形状から見て、路地道から3軒目くらいが
お目当てのビルだろうと推理して俺は、とあるビルの前に立った

入口にはシャッターが下りているが、下が30pくらい開いていたので腰を深く降ろしてから
手をかけて、ぐぐーっと、力を込めて持ち上げてみた

ぐきっと音がして、シャッターは一旦重くなったが
こっちには力がいくらでも湧いて来る感じで、さらにぐいっと力を入れて持ち上げると

ばきばきばきーっ、ばしゃーんんとひどい音がして
シャッターが、ぐしゃぐしゃになって斜めに垂れ下がり、その奥に厚手のガラスの扉が現れた

そのガラス扉の向こうに、ワイシャツ姿の男が4人ほど、それからOLに見えなくもない30〜40代くらいの女が1人、全員びっくり顔で動きが止まった状態で俺のことを視ていた

「こんちは、すみませんねシャッター壊れちゃったみたいで…」俺なりに気を遣って、そう話しかけた
その声がきっかけになって、部屋の中の凍っていた時間が、はっと溶けて人が激しく動き出したぞ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年10月15日

ランボー超人Bの物語 その5 俺はランボー超人だーっB

それにしても、都心はビルが多いな
超人になってから視力も良くなっているけど、飛びながらじゃ、ごちゃついて良く分からない

車の運転してるとき、街の細かいところが見えていないのと同じだ
なので、空中で留まって下をよく見たいんだけど、ヘリみたいなホバリングができない

仕方ないので、少し高度を下げて、できるだけゆっくり旋回することにした
まあ誰かに見られても、しょうがない(見られることを期待?)と、腹をくくった

目立っているのは、白い0の形の新国立競技場だ(Gマップで見ていたので、すぐわかった)
で、すぐ近くの緑が新宿御苑で、似た0型の公園みたいなのが、多分明治神宮だ

だったら、よく聞く赤坂のTテレビルはその近くだよな、とつい独り言が出たとたん
あったあった、屋上ヘリポートのあるTテレビ本社ビルが目に飛び込んできた

とにかく真昼間なんで、道路にじゃなく、Gマップの3D画像で見当を付けていた
近所の非常階段があるビルの屋上に、すいっと降りた

めんどうぽいけど、屋上から非常階段に移って、普通に非常階段で地上に下りるつもりだった
(やっぱ、堂々と玄関から入っていきたい気持ちがあったんだな)

普通にビルとビルの間の路地道に下りて、きょろきょろ周りを見回したが、どのビルも普通で
有名な(俺でも聞いたことがある)組本部らしい建物はない

そこで、俺は落ち着いて考えてみることにした
超人なら聴きたい音だったら、聴くことできるんじゃないか、って閃いたのさ

その気になって、見当をつけたビルの壁に耳を当ててみると、聴こえる聴こえる
「だぁかぁらぁー、言ってるじゃないかぁ、それじゃぁ足りないんだよぉー」

若い男が、険のある声で怒鳴っているのが、どでかい音量で耳に飛び込んで来たんだ
なんの話だか分からないが、どうやら金が足りないって、怒ってるみたいだ

となれば、あれだな、やくざが素人衆にお金でも貸して、取り立ててるってとこだろう
やった!こりゃ懲らしめに行く理由になるゾ、と思った俺は早速そのビルの入口を探し始めた
posted by Beeまたの名は熟年のK at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年09月09日

ランボー超人Bの物語 その5 俺はランボー超人だーっA

飛べることに有頂天になっていた俺は、急に不安になった
誰かに見られたんじゃないか!、と

まあ別に、見られたら見られたで、いいっちゃいいんだけど
こんなアパートから飛び出した奴が、テレビで『“悪”はまかせてもらう』なんて言ってたら

なんだかがっかりちゃうもんなぁ、俺だったら
まあそんなこと、うじうじ考えてたってしょうがないから、ちゃっちゃっとやっつけるか

思い返すと、俺が窓から飛び出したのは大体45度くらいの角度で、空に向かって
10秒くらいしゅーっと上昇した処で一旦止まると、下の家や中学のグランドが随分小さく見えた

多分4〜500mくらいの高さだろうな、と実家に帰ったとき乗った飛行機の記憶が蘇る
わざわざ空を見上げてなけりゃ、俺が飛んでることなんて気が付きっこないな、って安心した

上から見ると建物の特徴や、案内表示なんて見えないので、どっちがどっちかちょっと迷ったが
いつもの駅が見つかったので、あとは都心に向けて線路伝いに東方向に飛ぶことにした

この辺りは米軍基地もあるので、結構航空機も飛んでるから、一応それらにも気を配って
1000mくらいと思われる高さで飛ぶことにした

ところで俺の飛ぶスピードだが、これが結構出るんだなぁ
軽く跳んでる積りだが、下の方を走ってる車や電車なんかは、すいすい追い抜けちゃうんだ

大体の感じで時速200qってとこかな
もちろん、もっとスピード出せる気がするんで、ジェット機くらいの速度はいけるとみたね

で、直線で30qだから、30÷200で9分くらいで目的地に着くはずだけど
実際は、探しながらとなるとそうスピードは上げられないと踏んだ

少し飛ぶと、緑の多いいかにも公園らしいところが見える(多分、小金井公園だ)
そのうち、南の方にもう1本はっきりした線路が見えて来た(中央線だな)

井の頭公園も見えてきたので、そろそろ吉祥寺辺りだ
ここからは、中央線を目印に飛ぶことにして、人も多くなるからもう少し高度を上げる

中野の明大校舎を過ぎると、高い建物も徐々に増え、もうすぐ新宿なんだと、なんとなくわくわく
やがて、中央線がぐーっと南にカーブする辺り、都庁や高層ビル群が見え、俺はさらに高度を上げた

じきに大きな川らしきものが見えて来た
となると、この辺りが市ヶ谷なので、大きく右旋回して南下する(Gマップで調べといたんだ)

念のため、ぐっと高度を上げると、皇居らしき森が見える
目的地は、ここから真南くらいのところにあるはずだ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年09月03日

ランボー超人Bの物語 その5 俺はランボー超人だーっ@

ググったアノ職業の方たちのリストの中から、都内にある大手系の組を、今度はGマップで探した
大手の組本部は、意外に都心にあったが、近くにテレビ局がある方が便利に思えたので、そっちに決めた

それに、もう一方の組本部は目抜き通りらしい処に立地しているようだから
暴れてる最中に、人が集まって来たりしたら、怪我する人も出ちゃうかも知れないし…

そうと決まれば、いじいじ考えてなんかいないで、即行動あるのみだ
スー〇ーマンみたいな衣装を用意するのはムリだから、ジーパンと赤Tシャツでいいか

俺の住んでいるアパートから、Gマップで見ると都心の組のビルまで直線距離で約30qくらいある
いよいよ本格的超人デビューなんだから、今回は空を飛んで行くつもりだ

ただ、飛んで行って突然ぶち壊しに来ました、って言うのもなんかなぁと思う
別にあの人たちに何かされた訳じゃないし、家族や親せきが迷惑受けてもいないのに

暴れこむ理由が、欲しいかなぁ
世間のレッテルだけで、ぶっ壊しに行っちゃうってのはどうもなぁ…

行けば、当然抵抗して来る組員の人たちを、殺しちゃわないようにするつもりだけど
大怪我くらいはさせるかもだし、部屋とか設備とか、マジ建物だって壊しちゃうかも知れないし

ならやめとくとか言ってたら、折角超人になったって、ご飯食べることもできないんだしなぁ
しょうがない、じゃあ行くか

まだ昼飯前だけど、やらなきゃいけないことは即やる!とか言ってたサブ店長の言葉を思い出し
アパートの窓を開けて空に飛び上がる

どうやって飛ぼう、と思う間もなく飛べてしまう俺に俺自身が驚いた
窓枠に片足をかけて、えいっと空中に飛び出すと、そのまま体が浮いて飛び出した角度のまま進む

一番近い感覚は、プールで壁面を蹴ると、体が水中を進む、あの感覚
でも、ふぃーっと力を入れるとスピードが上がるんだ

スケートのあの感覚かな
とにかく、出そうと思えばいくらでも増しそうなスピードを、コントロールできるようにしないと
posted by Beeまたの名は熟年のK at 11:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年08月25日

ランボー超人Bの物語 その4 目指せ怪盗?A

夜が明けても、なにかヒントになる夢なんて見たか、思い出せなかった
結局、場所も分かっていて、盗んでも世間の批判を浴びないとこって言うと

あの職業の方たちの事務所か、悪いことしてそうなブラック企業さんか
俺的にはきっと悪いことしてると思える政治家さんや、お役人さんならいいかな、って思った

まあ、他にもいろいろあると思うけど、民衆的にはOKでも、法律的にはあかんだろな
とにかく、かっこ良く決めて、世間を敵にしないことだな、ポイントは

となると、後はやり方が問題だよ
超人の腕力で、金庫なんかを強引に持って来ちゃうのはNGだろ

それに、怪盗だったらあるあるの“変装”だって、戦隊ものやアニメみたいなのは
素人の俺には、絶対無理っぽい

服は、用意した〇ニクロのはコンビニ強盗に間違えられそうだから、やめ!
リサイクルショップで、パーティ用のド派手な衣装を買う(ついでにマスクも!)

肝心の参上先のうち、あの職業団体さんはググったらすぐに出て来た(大手の本部だけど)
住所も出ていて、随分便利だ

ブラック企業のリストも載ってたけど、働かせ方が過酷なだけなのかも
実際はもっと悪いことをしているところがあったら、不公平になるし

政治家とかお役人とかになると、もうさっぱりわからない
悪そうなのが、案外真面目に働いてるとかもありそうだしな

…あーっ、もうめんどくさい!
怪盗はやめやめ、超人パワーでどこか1個やっつけちゃって

テレビの取材が来たら(来なかったら押しかける)、それで全国に呼びかけよう
「警察では対応できない“悪”は、任せてもらう」みたいな感じでいこう

「活動費は、悪から頂くので、ご依頼料は無料です
あなたの知ってる“悪”教えてください、ご連絡はこのテレビ局へ」なんてね

あとは、テレビ局と相談、だな
なんだか、これでいける気がしてきたぞ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年08月17日

ランボー超人Bの物語 その4 目指せ怪盗@

…ということで、俺は怪盗になることに決めたんだけど
並みの泥棒と、怪盗の違いを知っておかないと、まずいんじゃないかと、気付いた

早速ウィキ〇ディアをググると、結局、盗みは盗みだが、かっこつけが大切だと書いてある
それから、ただ盗るだけじゃなく、それが悪い奴を懲らしめることになることが、大切なようだ

まず、世間の注意を惹くような“なにやらのナニナニ”みたいな名のある美術品とか貴金属を
『何月何日何時何分に頂きに上がる』みたいな予告をして、警備レベルを上げてから盗むこと

そして、肝心なのが、盗んだところになにか目印を置いてきて俺がやったぞと、アピールするとか
シルクハットにマントみたいな派手な格好を、一度警備の連中に姿を見せることが大事なようだ

シルクハットにマントが実用的でないのは、俺でも分かるので、ユ〇クロで買ったのを使うとして
後は、自分のマーク入りのカードとか、白手袋とか、バラの花とか、黒いとかげの何かの用意…

現場にそれが残されていて、かっこいいと思えるような小道具が、ぜひとも要るようだ
そこまで読んで、今の超人能力そのまま見せちゃあ、いかんだろと気が付いた

姿を見せておいて、かっこ良く立ち去るのにも、気球とかハンググライダーとかパラセールも要りそうだ
まあ、超人の飛翔力があるから、ジャンプ傘を持って飛び去ることもできるけど…

もっと大変そうなのは、マーク入りカードなんかは、作った店からすぐに身元が割れそうだし
ほかのものも、いつも同じような物を用意するとなると、そこから調べられそうな気がする

もっともっと大変なのは、美術品とか宝石とかは盗んだあと、売りさばくのが無理っぽい
盗んだものと分かっていても買い取ってくれそうな、口の堅い悪党なんて知り合いは無いもんな

となると、現金か、せいぜい金塊とかにするしかないんじゃないかな
どっちにしても、警察の内部資料に怪盗〇〇って、呼ばれるくらいがオチだろ

なんとか怪盗らしくしたいんだったら、世間の評判が悪い奴だと言ってるような奴とか会社から
盗むしかないんだろうなぁ

そこまで、考え続けてたら頭が熱くなったんで、もう寝ることにした
夢の中で、いいアイデアが見つかるといいんだが…
posted by Beeまたの名は熟年のK at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年08月06日

ランボー超人Bの物語 その3正義の味方C

結局のとこ、はっきり“悪”がしてる事件なんて、ほとんどないことがわかっただけだった
もちろん、無差別殺人なんて起きたら、はっきり“悪”と言えるけど、日本じゃそうそう起きてない

政治家の馬鹿な発言や、東京の中央市場の移転に関したことや、ちょっと前にあった
総理大臣のご威光を利用した、国の管理していた土地の格安払い下げ問題、宗教団体が起こした事件

隣りの国が好きだとか嫌いだとか、少子化問題に、高齢者の比率が高い未来、引きこもりの中年問題に
子どもの虐待、年金制度の将来、地球温暖化と天候異変、外来危険生物の増加…etc

ざっと俺が考えただけでも、問題山積みなのに、スーパーマンじゃ片付かんことばっかじゃん
学校の成績が下半分の俺でも、分かるよそれくらい

頭にきて、いっちょスーパーマンになって、めちゃ暴れたろか、って思ったりもしたけど
そうすりゃあ、電車で暴れて逃げ出したことの繰り返しで、今度こそ警察沙汰になるだろうしなぁ…

こうなってくると、なんで俺が正義の味方にならなきゃいかんのか、それもわからない
言えるのは、会社をクビになって、仕事が無い→稼ぎが無い→食えない、ガス電気水道家賃払えない

そしてその先は、近々ホームレス→自暴自棄→超人力で大暴れ→国民の敵になり→親悲しむ
女の子にも嫌われ、どこに行っても居場所がない→いっそ死のうと思っても超人だから死ねない

何て、悲惨な近未来が浮かんで、俺は鬱になってしまいそうだった
が、そのとき閃いた!突然解答が脳のどこかから浮上したのだ

そうだ、怪盗になろう!
怪盗なら、超人力が即、役に立つし、格好さえ気を付ければ女の子にもモテそうだし

収入面は、大丈夫(まあ、盗んじゃっても気にならない連中は、それこそ一杯いるし)
後は、超人力をそのまま出さずに、なるべく怪盗らしい盗み方を考えられれば、いけるぞっ!

ということで、当面の問題が解決できた俺は、とりあえずゆっくり寝ることにした
(まあ、隣近所の声やら音楽やら、なにやらかにやらの音が耳について仕方ないが、そのうち……)
posted by Beeまたの名は熟年のK at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年07月30日

ランボー超人Bの物語 その3正義の味方B

それからブック〇フの古着コーナーに行ってみたが、スーパーマンっぽい服なんてない
ハロウィーンみたいなコスチュームなら100均にあるんだけど、なんかめちゃペラっぽくてバツ

全〜然、正義の味方らしくない
結局、ショッピングセンターのユニ〇ロで、ジョガーパンツとドライストレッチウェットパーカーのブラックを7538円也で購入

季節的は冬間近だが、超人になっているお蔭で、これだけでもちっとも寒くない
これにスポーツリムレスサングラス1620円也をかけると、なんとか俺流の正義の味方らしくなった

1万円弱が消えたが、これで正義の味方を安心してやれる気がしてきた
後は、ネーミングを考えとかないといかんな

名乗った方が良い時が、きっとあると思う
で、腹も空き空きなので、フードコートでバーガーとラーメンを食べながら考えることにする

一応、ツイッターを確認して(もちろんまだなんの応答もなかった)から
パクつき始めたが、ほんと注意してないと、すごい速さで口の中に消えてしまう

その気になったら、一瞬で食べ終ってしまいそうで、あせった
別に、フードファイター目指してる訳じゃないから、そんなことで目立ちたくない

なんとか普通の運動男子に見える程度に時間をかけて、食べ終わり
一応ひまなので、店内をぶらつくことにした

すると、なんだかすごく目と耳の感度が良くなっていて
人の怪しい動きが目立ち、そいつの心臓のどきどき音とかが、耳に入って来て仕方がない

つまり、万引きだこれは
万引きしてる奴とか、これからするぞ、ってのがよく分かってしまう

正義の味方なんだから、掴まえるとか、そいつに注意してやろうか、とか思ったが
そんな小粒のワルをどうしたって、仕方ないんじゃないか、と思い返した

それに、ここだけで結構いるってことは
小物に関わり合ってると、きりがないってことだよな

なんだかめんどくさくなって、食品売り場で安い食パンだとか、インスタントラーメンとか
ソーセージだとか、あとお米の10s袋とか買い込んで、アパートに戻ることにした

すれ違う人がびっくりするくらいの大荷物を持って、部屋に帰ると
まずは、テレビの夕方ニュースを観て、やっつけるべき“悪”を探し始めた
posted by Beeまたの名は熟年のK at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年07月22日

ランボー超人Bの物語 その3正義の味方A

人間、追い詰められると本性が出る、というが
俺自身、自分の本性なんて真剣に考えたことがない

まあ、履歴書や職場の自己分析表に、長所や短所として書いたことあるくらいだけど
いざこうして、飯が食えるかどうか、住む場所がなくなるかどうかの狭間に追い込まれると

そうそう明るい展開は考えられなく、まだよくわからん超人力でどうやって生きてくんだか
くよくよしてるヘタレな俺がいるんだなぁ

どうもめちゃなパワーがあるのはわかってるが、それで金を稼ぐのはちょっと難しそう
肉体労働だったら、人の何十倍もやれそうだけど、俺は好きくないんだ

どうせなら、もっとカッコよく超人したいし、女の子にもモテたいし
親や親戚にも、肩身が狭い想いはさせたくないしな

そこで俺はなにをしたかというと、レンタルDVDを借りに行った
〇〇マン的なのを全部借りてきて、超人ライフスタイルの参考にしようってわけだ

でも結局、参考になったのは、日常生活は隠すべし、ということだった(ア〇アン〇ンは別)
そりゃそうだよな、分かったらサイン攻め、はともかく、お仕事の依頼されたら困るし

いろいろぶっ壊しちゃった後の始末なんて、着けられんもんな、力じゃビルなんて建てられん
だからって、いろいろぶっ壊さないように戦う超人なんて、やってられんだろ

それに、悪の組織なんて知らないし、後は暴力団とか外国のテロ組織とか、外国の軍隊くらいだろ
超人と戦う相手なんて…(地震や台風も戦える相手じゃないもんなぁ)

ということで、とりあえずスマホでツイッター登録して『正義の味方引き受けます、料金応談』
とツイートしてみることにした

そうなると、らしい“仕事着”探しにブッ〇オフでも行こうかな、予算はなるべく抑えて!
なる早で、暮らしを軌道に乗せんと、俺の将来、スーパー暗いもんなぁ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説