2015年04月12日

独裁者 記録-3

またまたご報告が遅れ
重ね重ね申し訳ございませんでした

なにせ、あの方が改革の完了したこの地球を離れられて以来
私たちだけで運営していくのが大変でして…

などと言ってはいられませんね
皆さまも同じ状況なのですものね

前回、お話ししたように
世界の投資資金の流れが大幅に制限されたこと
(普通に要る物が、要る分生産され、必要なところに配分され易くなり)

各国の軍隊の命令系統が機能しなくなったこと
(これは世界のテロ組織や、大規模な暴力組織までも含んでいました)

加えて、核分裂反応の停止がいちどきに生じたことを
(当時の)世界の指導者層が認識せざるを得なくなった

あの混迷の7日間のあと
再び、世界中のテレビ画面があの方を映し出して

『お前たちの住むこの惑星の運営ルールを定めたので
これから順次発表します』

『ルール1、現在の各地域集団の運営指導者たちは
今までのまま政治≠続けることを許可します』

『その代わり、運営指導者は、自らが執り行う指導方針について
その波及圏内に、本人若しくは家族の住居を定めることとします』

…このときは、最初なんのことを言っているのか分からなかったのですが
世界の主要国家の指導者の家族が住む家が、戦場の近くや

難民キャンプの中、原子力発電所の敷地内に突然移動したとき
その意図が明らかになりました

最初は、各国の大統領や首相、続いて各担当大臣の家族が、そして
高級官僚や、各国軍隊の将軍たちの家族の住む家が忽然として消えて

別の場所に現れるということが、例外なく2ヶ月ほどの間に起こって
どの国の誰も、なにをしてもそのことに抗えないことが分かると

世界の一般大衆は、次から次に送られるそのニュースに
最初はそっと、続いて徐々にはっきりと拍手を送ったものです

やがて…

兵士を戦場に送り込む政治家や将軍たちが、まず口を閉ざし
大きな予算の動く政策が、一様に進行速度を落とし

やがて、家族の住む家が移動しないで済む政策や
移動した先になんの問題もない事柄が、進展することになりました

そのこと以外には、しばらく口を出さなかったあの方が
再び、テレビ画面に登場したのは、世界がそうなってから半年後でした

『ルール2をお前たちに伝えます』

『お前たちが基本ルールの民主代表制≠改め、輪番制の優秀指導者による
独裁地域国家制度とし、その地域運営の可否をわたしが裁くものとします』

これには、またまた各国の政治家たちが大反発
「横暴な独裁者に反旗を翻して、人類の尊厳を守れ!!」

となったが、その運動の結果は皆さんもご存じの通り
一般大衆は、その方の行う次のルールの方に期待を寄せ

マスメディアはその大衆の志向を読んで
世界各国、各地域の指導者に選ばれた人たちのプロフィールを紹介し
(光がその人を包み込むという、あの方の心憎い演出)

その優秀さを次々に証明してくれたから、でしたね

そして世界が、徐々に落ち着きを取り戻してきた頃
…そう、あの方が出現されてちょうど1年目のあの日に

ルール3が発表され、今度こそ全人類が
各国の優秀指導者までもが、一大衝撃を受けたあの日≠ナす
posted by Bee at 17:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説