2019年07月30日

ランボー超人Bの物語 その3正義の味方B

それからブック〇フの古着コーナーに行ってみたが、スーパーマンっぽい服なんてない
ハロウィーンみたいなコスチュームなら100均にあるんだけど、なんかめちゃペラっぽくてバツ

全〜然、正義の味方らしくない
結局、ショッピングセンターのユニ〇ロで、ジョガーパンツとドライストレッチウェットパーカーのブラックを7538円也で購入

季節的は冬間近だが、超人になっているお蔭で、これだけでもちっとも寒くない
これにスポーツリムレスサングラス1620円也をかけると、なんとか俺流の正義の味方らしくなった

1万円弱が消えたが、これで正義の味方を安心してやれる気がしてきた
後は、ネーミングを考えとかないといかんな

名乗った方が良い時が、きっとあると思う
で、腹も空き空きなので、フードコートでバーガーとラーメンを食べながら考えることにする

一応、ツイッターを確認して(もちろんまだなんの応答もなかった)から
パクつき始めたが、ほんと注意してないと、すごい速さで口の中に消えてしまう

その気になったら、一瞬で食べ終ってしまいそうで、あせった
別に、フードファイター目指してる訳じゃないから、そんなことで目立ちたくない

なんとか普通の運動男子に見える程度に時間をかけて、食べ終わり
一応ひまなので、店内をぶらつくことにした

すると、なんだかすごく目と耳の感度が良くなっていて
人の怪しい動きが目立ち、そいつの心臓のどきどき音とかが、耳に入って来て仕方がない

つまり、万引きだこれは
万引きしてる奴とか、これからするぞ、ってのがよく分かってしまう

正義の味方なんだから、掴まえるとか、そいつに注意してやろうか、とか思ったが
そんな小粒のワルをどうしたって、仕方ないんじゃないか、と思い返した

それに、ここだけで結構いるってことは
小物に関わり合ってると、きりがないってことだよな

なんだかめんどくさくなって、食品売り場で安い食パンだとか、インスタントラーメンとか
ソーセージだとか、あとお米の10s袋とか買い込んで、アパートに戻ることにした

すれ違う人がびっくりするくらいの大荷物を持って、部屋に帰ると
まずは、テレビの夕方ニュースを観て、やっつけるべき“悪”を探し始めた
posted by Beeまたの名は熟年のK at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年07月22日

ランボー超人Bの物語 その3正義の味方A

人間、追い詰められると本性が出る、というが
俺自身、自分の本性なんて真剣に考えたことがない

まあ、履歴書や職場の自己分析表に、長所や短所として書いたことあるくらいだけど
いざこうして、飯が食えるかどうか、住む場所がなくなるかどうかの狭間に追い込まれると

そうそう明るい展開は考えられなく、まだよくわからん超人力でどうやって生きてくんだか
くよくよしてるヘタレな俺がいるんだなぁ

どうもめちゃなパワーがあるのはわかってるが、それで金を稼ぐのはちょっと難しそう
肉体労働だったら、人の何十倍もやれそうだけど、俺は好きくないんだ

どうせなら、もっとカッコよく超人したいし、女の子にもモテたいし
親や親戚にも、肩身が狭い想いはさせたくないしな

そこで俺はなにをしたかというと、レンタルDVDを借りに行った
〇〇マン的なのを全部借りてきて、超人ライフスタイルの参考にしようってわけだ

でも結局、参考になったのは、日常生活は隠すべし、ということだった(ア〇アン〇ンは別)
そりゃそうだよな、分かったらサイン攻め、はともかく、お仕事の依頼されたら困るし

いろいろぶっ壊しちゃった後の始末なんて、着けられんもんな、力じゃビルなんて建てられん
だからって、いろいろぶっ壊さないように戦う超人なんて、やってられんだろ

それに、悪の組織なんて知らないし、後は暴力団とか外国のテロ組織とか、外国の軍隊くらいだろ
超人と戦う相手なんて…(地震や台風も戦える相手じゃないもんなぁ)

ということで、とりあえずスマホでツイッター登録して『正義の味方引き受けます、料金応談』
とツイートしてみることにした

そうなると、らしい“仕事着”探しにブッ〇オフでも行こうかな、予算はなるべく抑えて!
なる早で、暮らしを軌道に乗せんと、俺の将来、スーパー暗いもんなぁ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年07月19日

ランボー超人Bの物語 その3正義の味方@

あれから1ト月
電車の屋根を突き破り、ついでに架線切断まで仕出かした俺

朝の通勤ラッシュ時間に、何十本もの通勤電車の運行停止を引き起こしたあの事件は
1週間に渡ってテレビとネットを賑わせていたが

表向き、なんらかの爆発的事象だったということで徐々に収束していった
実のところ国の治安機構の方々は、恐るべき破壊能力を有する実行犯を追っていたんだけど

なんてことは、一般人で能天気の俺は全く知らなかったが
さすがに、この1ト月というものは、できるだけ大人しくしていた

会社には体調が良くないことを理由に、休みを取っていたが
それも5日目には『もう来なくていいから』という電話で終了

ちょっとだけの給料の払い込みで、俺は全くの自由人になってしまった
一応最後の給料が振り込まれた通帳の残高を眺めたが、今月の家賃とかあれとかこれとかで、ヤバイ

まあ超人なんだから、食うには困らないだろうと、俺は深刻にはならず
なにかヒントはないかと、テレビの報道番組を観ることにした

しっかし、今までつまらないからって、ほとんど見てなかったテレビ番組は
本当にどうしようもないものだと、あきれてしまった

とにかく経済とか年金、隣国との付き合い方なんてのは、超人だってどうしようもない
まあ、議事堂をぶち壊したり、総理大臣を脅して、何か喋らすことくらいはできそうだけど

それで問題が片付くとは、落ちこぼれ者の俺でも、そこまで楽観的にはなれない
ハリウッド映画のヒーローみたいに、ぶち壊してそこでエンドマークなら問題ないが

それだけじゃあ終われないのは、もう良っくわかってる
なんだかんだ言ったって、世の中、はっきりした「悪」は見えないんだ

そんなことを考えてるうちに、お腹が空いて来た
まずいぞまずいぞぉ、超人だって腹がへるんだって事実に直面だっ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説