2019年09月09日

ランボー超人Bの物語 その5 俺はランボー超人だーっA

飛べることに有頂天になっていた俺は、急に不安になった
誰かに見られたんじゃないか!、と

まあ別に、見られたら見られたで、いいっちゃいいんだけど
こんなアパートから飛び出した奴が、テレビで『“悪”はまかせてもらう』なんて言ってたら

なんだかがっかりちゃうもんなぁ、俺だったら
まあそんなこと、うじうじ考えてたってしょうがないから、ちゃっちゃっとやっつけるか

思い返すと、俺が窓から飛び出したのは大体45度くらいの角度で、空に向かって
10秒くらいしゅーっと上昇した処で一旦止まると、下の家や中学のグランドが随分小さく見えた

多分4〜500mくらいの高さだろうな、と実家に帰ったとき乗った飛行機の記憶が蘇る
わざわざ空を見上げてなけりゃ、俺が飛んでることなんて気が付きっこないな、って安心した

上から見ると建物の特徴や、案内表示なんて見えないので、どっちがどっちかちょっと迷ったが
いつもの駅が見つかったので、あとは都心に向けて線路伝いに東方向に飛ぶことにした

この辺りは米軍基地もあるので、結構航空機も飛んでるから、一応それらにも気を配って
1000mくらいと思われる高さで飛ぶことにした

ところで俺の飛ぶスピードだが、これが結構出るんだなぁ
軽く跳んでる積りだが、下の方を走ってる車や電車なんかは、すいすい追い抜けちゃうんだ

大体の感じで時速200qってとこかな
もちろん、もっとスピード出せる気がするんで、ジェット機くらいの速度はいけるとみたね

で、直線で30qだから、30÷200で9分くらいで目的地に着くはずだけど
実際は、探しながらとなるとそうスピードは上げられないと踏んだ

少し飛ぶと、緑の多いいかにも公園らしいところが見える(多分、小金井公園だ)
そのうち、南の方にもう1本はっきりした線路が見えて来た(中央線だな)

井の頭公園も見えてきたので、そろそろ吉祥寺辺りだ
ここからは、中央線を目印に飛ぶことにして、人も多くなるからもう少し高度を上げる

中野の明大校舎を過ぎると、高い建物も徐々に増え、もうすぐ新宿なんだと、なんとなくわくわく
やがて、中央線がぐーっと南にカーブする辺り、都庁や高層ビル群が見え、俺はさらに高度を上げた

じきに大きな川らしきものが見えて来た
となると、この辺りが市ヶ谷なので、大きく右旋回して南下する(Gマップで調べといたんだ)

念のため、ぐっと高度を上げると、皇居らしき森が見える
目的地は、ここから真南くらいのところにあるはずだ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年09月03日

ランボー超人Bの物語 その5 俺はランボー超人だーっ@

それで、早速アノ職業の方たちのリストをググって、手近な都内大手系の組をGマップで探した
大手の組本部は、意外に都心にあったが、近くにテレビ局がある方が便利に思えたので、そっちに決めた

それに、もう一方の組本部は目抜き通りらしい処に立地しているようだから
暴れてる最中に、人が集まって来たりしたら、怪我する人も出ちゃうかも知れないし…

そうと決まれば、いじいじ考えてなんかいないで、即行動あるのみだ
スー〇ーマンみたいな衣装を用意するのはムリだから、ジーパンと赤Tシャツでいいか

俺の住んでいるアパートから、Gマップで見ると都心の組のビルまで直線距離で約30qくらいある
いよいよ本格的超人デビューなんだから、今回は空を飛んで行くつもりだ

ただ、飛んで行って突然ぶち壊しに来ました、って言うのもなんかなぁと思う
別にあの人たちに何かされた訳じゃないし、家族や親せきが迷惑受けてもいないのに

暴れこむ理由が、欲しいかなぁ
世間のレッテルだけで、ぶっ壊しに行っちゃうってのはどうもなぁ…

行けば、当然抵抗して来る組員の人たちを、殺しちゃわないようにするつもりだけど
大怪我くらいはさせるかもだし、部屋とか設備とか、マジ建物だって壊しちゃうかも知れないし

ならやめとくとか言ってたら、折角超人になったって、ご飯食べることもできないんだしなぁ
しょうがない、じゃあ行くか

まだ昼飯前だけど、やらなきゃいけないことは即やる!とか言ってたサブ店長の言葉を思い出し
アパートの窓を開けて空に飛び上がる

どうやって飛ぼう、と思う間もなく飛べてしまう俺に俺自身が驚いた
窓枠に片足をかけて、えいっと空中に飛び出すと、そのまま体が浮いて飛び出した角度のまま進む

一番近い感覚は、プールで壁面を蹴ると、体が水中を進む、あの感覚
でも、ふぃーっと力を入れるとスピードが上がるんだ

スケートのあの感覚かな
とにかく、出そうと思えばいくらでも増しそうなスピードを、コントロールできるようにしないと
posted by Beeまたの名は熟年のK at 11:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説