2018年03月04日

第13星系区管理官 ジュブブ モノローグ02 「金(キン カネ)」

この惑星の支配種“人類”は
視覚という極狭い範囲の光スペクトルに拘泥する傾向がきわめて強い

前回述べた“恋”という遺伝子混合をする為の前段階においても
“視覚”がトリガーファクターになるが(このことは別の機会に記す)

今回のテーマである“金(カネ)”という概念を重視しているが
もともとは“金(キン)”という限られた用途の鉱物の色(反射波)を好む性癖が発端になっている

“人類”はこの惑星上に拡散する過程で互いに助け合うことが必要なことを覚え
遠隔地に住む者同士が必要とする物を交換できるように“金(キン)”を仲介価値とし

さらに持ち運びに便利なように“金(カネ)”という“金(キン)”の代用価値を創造している

このことは“人類”の増殖に大いに役立ったが
じきに自分及び増殖の過程で生じた“家族”の将来の保証として現在必要としている以上の物を蓄え

さらにそのことから交換できる価値“金(カネ)”を集めることに関心が移った

最初は見える範囲で量的に物や“金(カネ)”が多く集まっていれば満足していたのだが
“金(カネ)”を手元に置くことに不安を抱き“金(カネ)”を預かったりその“金(カネ)”を貸す考えが生じた

また物や“金(カネ)”を管理するためにも“数”という概念で処理する必要があり
やがてこの惑星の“人類”は“数”が多く表記されることに価値を見い出すことになった

おかげで今やこの惑星の“人類”は“数”を常に意識し生物としての必要を全く無視した生き方
“経済活動”に縛られて全体から見れば極一部の者が他の多くの者達を圧迫している状況だ

なぜこの生き方が覆されないのかが謎だが“いつかは”という概念が
この惑星の“人類”の生存する上での行動基準になっていることが主因なのかと官は推論する
posted by Bee at 11:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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