2018年06月15日

それでか

とあるバーのカウンター席で
青年Aが友人のBに話しかける

「だから、女は謎なんだよ」
「そうそう、女は謎だなぁ」

「喜ぶと思ったんだ。だのに、怒って出て行ったんだ」
「そうそう、女は謎なんだよ」

「放り出したんだ、僕が苦労して作ってあげたプレゼントを」
「そうそう、女にはそういうとこあるんだよなぁ」

「絶対喜ぶと思ったんだ」
「そうそう、喜ぶかと思うと不機嫌になる。女っていつもそうなんだよなぁ」

「やっと発明できたやつだったんだ」
「そうそう、かかった時間が問題なんじゃないんだなぁ、女には」

「性能はまずまずだったんだが、部分しかカバーできないんだ、まだ」
「そうそう、部分にこだわるくせに、全体のバランスが、とか言い出すんだなぁ」

「ちょっと小型すぎたかなぁ…」
「そうそう、いや、でも小型でも大したもんじゃないか、君の言う通りのものなら」

青年Aは、ポケットから銀色に光る電動シェーバのようなものを取り出して、改めて眺める
友人Bが興味津々で、それを眺める

スイッチを入れるとブーンと微かな響き
丸くなっている方の先端が青白く光り始める

つまみのゆで卵にその光を当てると…なにも起こらない…
ように見えた卵を手に取って、皿にコツコツと当てると、生卵がどろりと皿にこぼれる

「これがタイムマシン効果か!?」友人Bがうめき声を出し
青年Aがうなづく

「そうか、これを彼女にあげて、君は何て言ったんだ」
「顔でもお腹にでも、使えるよ、って…」漏れ聞いていたバーテンと友人Bが、大きくうなづいた
posted by Bee at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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