2019年04月07日

ランボー超人Bの物語

ある日、宇宙人(地球人じゃないと思うよ)の時空滑走機ってのに
出合頭に衝突され、時空警察(?)に訴えないことを条件に、超人にしてもらった俺

入社して6ヶ月の外食チェーンの店長見習い(正社員採用だったんで)の前途に
なんの未来も感じてなかった俺は、渡りに船と(この表現〇だよね)超人人生を選択したのさ

超人化は、宇宙人の時空滑走機の中で行われたんだと思う(超人化OKしたらすぐ気を失ったんだ)
頭がはっきりしたんで、Gショックを見たら23時17分で止まってた(スマホは充電切れになってた)

居酒屋チェーンで飲んで、本部の上司のくだらん説教からエスケイプしたのが10時ちょっと前で
それからコンビニで缶ビール買って、どこかのちっちゃな公園のベンチで飲んで

パトロールのお巡りさんが来るのが見えたんで、慌てて公園から出ようとしたら何かがぶつかった
なんで公園の中に車!?と思ったのは一瞬で、どんとその場に倒れちまったそのとき

『この時間帯のこの場所に決して惑星人などいないはずなのに…』ていう女?の声がしたよ、確かに
なんだぁ、と反射的に思ったけど体は動かず、視界が赤くなってたから出血してるみたいだった

どうもすみません…みたいな声が頭の中に響いて、俺は、いいから病院に連れてってくれ、と思ったんだ
で、それは無理だけどお詫びにこの惑星住民の基準からしたら、超人みたいにするから

それで許してな、みたいなこと言って、もう気を失いそうな俺が
なんでもいいから助けてくれよ、とか思ったとこまでで、記憶が途切れてるんだ

こうして、両足でしっかり立つことができて、肩も腕もぐるぐる回せるし
体調もいいみたいだから、まあいいか、と

で、ちょっと軽く走ろうとしたら、すんごいスピードが出ちゃって
コンクリートのトイレにぶつかっちゃって、しかもそのトイレをぶっ壊しちゃって、まだ走る

慌てた俺は急ブレーキ、って言うか立木のところで急停止さ
だってそうしないと、公園の外に並んでる住宅に突っ込んじゃいそうだったもの

落ち着けよ俺、と3回くらい唱えてから、辺りを見廻したら
さっきのトイレの破壊音がでかかったんで、そこらじゅうの家の犬は吠えるは窓が開く音がするは

パトロールのお巡りが無線で話す声はするは、とんでもない大騒ぎになったんで
俺はびびって、とにかくここから逃げたい、って心底思ったんだ

それで、思い出したのが俺は超人にしてもらった、ってこと
じゃぁってんで、半信半疑夜空に向かって飛び上がってみたら、飛べる飛べるぐいぐい飛べる

ぴゅーって飛べて、むちゃくちゃいい気分だよ
どうも目も耳もよくなったみたいで、注意して視たい聴きたいとこを意識すると、全部わかっちゃう

そうなんだ、空から見下ろすと、この町の小ささが分かるね
とりあえずアパートに戻って、この先の人生でも考えよ、ってご機嫌中の俺ってわけ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 13:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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