2019年06月18日

ランボー超人Bの物語 その2痴漢退治A

大きくなってきた騒ぎに乗じて、痴漢野郎はますます行動をエスカレートさせている
そして彼女は、なんとか逃れようと身をよじる、という密やかな攻防

そして、その様子が見え聴こえしているだけに、オス的に血が上っちまった俺
車内の人々は、ただただ自分に加わえられていく圧力に耐え切れなくなり

女性客が悲鳴を上げ始め、続いて我慢の限界に達した男性客の、うめき声があちこちで上がる
俺はと言えば、そんな状況を把握する気もなく、ただただ邪魔な人垣に対する怒りが高まってくる

だが、超人の力とは言え、これだけびっしり人が詰まっているとなると
単純に力任せにかき分けようとしたって、そんなに簡単にことは進まない

ふっと思ったのが、超人的にはここで飛び上がって、電車の屋根を突き破って
あの二人のいる辺りに再突入、って考えも浮かんだんだけど、それはないな

走ってる電車の屋根を突き破ったら、どんなことになるか大体の予想はつくよ、俺だって…
じゃあ、どうする、彼女の抵抗する力が、少し落ちてきている…ような気がするが

もう、もたもた考えてる場合じゃないだろ!と、馬鹿力を開放する
ぐわっと人混みを押しまくると、乗客がばたばたっと押し倒されていって

彼女と痴漢野郎のところまで、と言いたいところだが、彼女も痴漢野郎も巻き込んで
俺が押した先の人混みは、押し倒された人、その人に乗っかられた人、さらに下敷きになった人人

もうめちゃめちゃな状態が生じて、俺は茫然とそのありさまを眺めているだけで
そんな俺を恐れている目や非難の目に、包囲されているんだ
posted by Beeまたの名は熟年のK at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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